観察された種
カイツブリ カラスバト
キジバト ベニバト
ズアカアオバト オオミズナギドリ
ミゾゴイ ゴイサギ
アカガシラサギ アマサギ
アオサギ ダイサギ
チュウサギ コサギ
ホトトギス ヨタカ
アマツバメ ムナグロ
クサシギ タカブシギ
ツバメチドリ オオタカ
サシバ リュウキュウコノハズク
アオバズク アカショウビン
カワセミ ブッポウソウ
サンショウクイ オウチュウ
vol.89 2024年5月 悪石島の鳥 (十島村)
5月10日(金)~15日(水)にかけて、トカラ列島の悪石島に野鳥の観察・撮影に出かけた。観察できたのは、11日(土)から14日(火)までの実質4日間だった。
こちらでの野鳥の渡りの状況がよくなかったので、あまり期待しないで行ったのだが、日を追うごとに観察種が増えて、以下の表で示す通り全部で61種の野鳥を観察・確認できた。最終日となる14日には、近年個体数が激減していると言われるチゴモズを観察・撮影できたことはラッキーだった。
島に滞在中、前日までは全く見なかった鳥が、翌日何種類も観察できて、鳥たちの渡りを実感することであった。
同定に当たり、南さつま市の小園さん、長崎大学大学院生の加藤さんには大変お世話になったことに対し厚くお礼を申し上げる。
以下に今回の観察記録を載せた。順序は日本鳥類目録改訂第7版によった。
なお、今回も有川さんの車をお借りし、4日間島内のいろいろな場所を見て回ることができたことに対し厚くお礼申し上げたい。また、いつものように貴重な鳥情報を寄せてくれた有川さんにも謝意を表する。
印象に残った鳥・特記しておきたい鳥
・ヨタカ
14日夕方いつものように温泉に行った。その帰り、道路に鳥が1羽降りていた。
ゆっくり近づいて見るとヨタカだった。飛び出した時翼の先の白斑が目立った。ヨタカを見たのは、約50年ぶりだった。
・リュウキュウコノハズク
14日の滞在最後の夜9時過ぎ、この鳥の声が東側から聞こえてきた。以前は5月初旬には鳴き声を聞いていたのに、今回は聞けなかったと思っていた矢先のことですぐに録音した。違う方向から複数の声が聞こえていた。
・チゴモズ
14日にオオタカやサシバを見た後、島の北側の大峰牧場に行った。牧場内の道路を一周していると、竹に鳥が止まっているのが見えた。パッと見た時は頭が灰色で背中が赤茶色だったのでシマアカモズかと思ったが、お腹が真っ白でチゴモズだと判った。その後、体全体が見える場所に止まってくれて撮ることができた。
・シマアカモズ
14日午前、島の南側にあるヘリポートへ行く途中の畑の竹の上に止まっていた。このシマアカモズはよほどこの畑がお気に入りなのか、その日午後行った時も、島を離れる15日朝行った時も、この場所に必ずいた。
・イイジマムシクイ
12日に、過去声を聞いていた大峰牧場の場所に行くと、南東方向から声が聞こえてきた。13日、14日は午前中も、午後もいつ行っても聞こえていた。おそらく繁殖していると思われる。
・アカコッコ
昨年4月中旬に行った時には、3日間の滞在でたった1度だけ声を聞いて数が激減している感じがしたが、今回は集落内だけでなく、島の東側や北側でも「チュウィー」と鳴く声を多く聞くことができた。12日と14日には早朝その姿を撮ることもできた。帰りのフェリーで一緒だった方の録音した別の島のアカコッコの鳴き声は、悪石島の声と少し異なる声をしていたのが印象的だった。
・ツメナガセキレイ
13日午前、西側の大麦牧場の道路横に前日まで見なかった13羽のツメナガセキレイがいた。亜種ツメナガセキレイのほか、亜種シベリアツメナガセキレイ、亜種マミジロツメナガセキレイの3種類がいた。この日だけ一時的な滞在だったのか、次の日はもう見ることはなかった。
・シマノジコ
13日の午後、東側にある牧場手前の草むらから道路脇に飛び出した。最初はアカヒゲかと思ったが、全身が見える位置に来た時シマノジコの雄だと判った。こちらをおそれることなく、必死にエサを探していた。
次の日は、北側の大峰牧場で別個体の雌を撮ることができた。
サンコウチョウ チゴモズ
アカモズ ハシブトガラス
ツバメ コシアカツバメ
ヒヨドリ ウグイス
イイジマムシクイ メジロ
セッカ ヒレンジャク
ムクドリ コムクドリ
ホシムクドリ アカコッコ
アカヒゲ ノビタキ
イソヒヨドリ エゾビタキ
サメビタキ コサメビタキ
ツメナガセキレイ キセキレイ
ハクセキレイ ビンズイ
アトリ イカル
キマユホオジロ シマノジコ
アオジ
報告:新屋

アカガシラサギ

シマアカモズ

シマノジコ

サシバ