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イベント(探鳥会)の報告


住吉池(姶良市) 2025年1月12日(日) 出現種:27種

 最近私がリーダーの探鳥会は雨天か否かぎりぎりが続きましたが、今回も最初はポツポツ降っていました。まあ一部の参加者の方々のお陰でなんとか最後まで実施できましたが。
 始まる前、駐車場の回りでカケスやヒヨドリが盛んにギャーギャーと鳴き喚いていました。また始まった直後ジョウビタキが様子を見に来たのか周囲を飛んでいましたので、みんなで観察することができ、幸先の良いスタートとなりました。
 住吉池のメインは何と言ってもオシドリとその他のカモですが、今回ばかりはもっとも盛り上がったのはアオバトでした。最初ハトの群れを認めたときは私自身ドバト(カワラバト)でしょうと申し上げたのですが、その後アオバトと判明(恥)。その数32羽。私は3羽以上のアオバトを見たのは初めてでした。

 しかもその後も池の上空を旋回したり、双眼鏡で確認できる距離の木にずっと止まったりとあの鮮やかなグリーンをじっくり観察できました。  さて本命のオシドリですが、例年通り池奥に42羽確認できました。また他のカモもカルガモ・マガモ・ホシハジロ・コガモ・ヒドリガモ・キンクロハジロ・ヨシガモ・オカヨシガモに加えメジロガモも確認できました。
 池の水位が下がっていたり、葦原がなくなってしまっているせいか総数は少なくなりましたが、9種ものカモが観察できたのは大変興味深い探鳥会でした。残念だったのは天気のせいか珍しく猛禽類が一羽も確認できませんでしたが、終了直前、再びジョウビタキが近くまで来てくれたのは嬉しい出来事でした。


慈眼寺公園(鹿児島市) 2025年1月5日(日) 出現種:17種

 例年通り初詣客の方々と交錯せぬよう谷山神社を回避し、ふるさと考古歴史館周囲を一回りするコースで探鳥会を行いました。スタート前からたくさんのヤマガラたちが我々の周りで飛び回り、参加者たちを出迎えてくれているかのような様子でした。駐車場にカワラヒワが3羽降り立ち、しばらく地面をついばむように動いて、楽しませてくれました。
 昨年は見ることのなかったメジロが多くの群れで飛び交い、こちらも冬の慈眼寺公園らしい姿を見せてくれました。
 遊歩道途中の水階段では、アオジ・ジョウビタキ・シロハラと言った、この時期ならではの鳥達も現れてくれ、鳥の少なかった昨年と違い、いつも通りのお正月が戻ってきたと感じ、穏やかにゆっくりと過ごすことができた探鳥会でした。


八房川河口域(いちき串木野市) 2024年12月8日(日) 出現種:42種

 2024年最後の探鳥会はこれまでの記録を更新する最多42種の出現で無事終えることができました。
 会場に向かう途中では雨が降り出し開催が心配されましたが、始まる頃には雨の心配はなさそうな気配でした。
 集合場所の駐車場の正面の遠くには、珍鳥ソリハシセイタカシギが待ってくれていました。その長い上に反りあがった嘴を初めて見た方は、感激しておられました。
 国道沿いの歩道の横に干潟が広がり、シロチドリやミユビシギ、ハマシギが忙しそうにエサを探すかわいらしい姿が、すぐ近くから観察できました。途中でキョウジョシギが7羽岩の上にやって来て楽しませてくれました。また、ヘラサギ2羽も比較的近くから観察できて、クロツラヘラサギとの顔の違いもしっかり確認できました。

 水田では、オオバンやコガモ、タシギ、セイタカシギ等が観察できました。なお、今回初記録となった鳥は、セイタカシギ、ソリハシセイタカシギ、バン、ノスリ、クサシギの5種でした。
 最後の鳥合わせの後、初めて探鳥会に参加した方に感想をお聞きしたところ、「アオサギの美しい姿が印象に残りました。」「声を聞いただけで何の鳥かすぐわかるのには驚きました。」と語ってくれました。
 風があって寒い時間でしたが、たくさんの鳥をじっくりと観察することができて,体がほかほかと温まって来るような楽しい探鳥会でした。
 今回の探鳥会では、会員よりも一般の方が4名ほど多くて、会員でなくても野鳥に興味を持っておられる方が、結構いらっしゃるのだなということを知ることでした。
 会員増にもつながればいいですが。


石橋記念公園(鹿児島市) 2024年12月1日(日) 出現種:27種

 今年も、12月石橋記念公園探鳥会を担当させていただきました。「かごしま環境未来館」協働事業として、毎年開催させていただいており、今年も多くの初参加の方にお出でいただきました。
 天候に恵まれ、寒さは少しあったものの穏やかな探鳥会となりました。昨年ほとんど見られなかったメジロの群れがにぎやかに飛び交い、シロハラ・ジョウビタキ・ビンズイと言った冬のお馴染みの鳥達がいつものように現れてくれました。
 イソシギが長くじっとしていて、じっくり観察することができましたし、カワセミやカモメの姿も見ることができました。
 鳥合わせでは、カモと鳥インフルエンザウイルスの共生について解説しました。一部の国の無計画な養鶏が高病原性鳥インフルエンザを生み出しているかも知れないとお伝えし、人間の自然に対する関わり方の重要性を少しでも理解していただきたいと思いました。


須崎調整池(姶良市)  2024年11月10日(日) 出現種:33種

 雨天中止寸前なんとか開催できました。ここの探鳥会は定点観測と開けた環境でカモ類を初心者の方でも観察できる点が特徴です。
 今回カモ類はカルガモ、キンクロハジロ、オナガガモ、マガモ、ホシハジロが確認できましたが、数も種類も例年より少ないと思いました(前調査ではコガモ確認)。鹿児島湾の沖にはカルガモやマガモが群れで確認できました。
 クロツラヘラサギは途中上空を東に飛翔していきました。カワセミやイソヒヨドリ、ヒヨドリ、モズ(高鳴き)といったいつもの鳥も途中で現れました。
 また途中海上でカンムリカイツブリも1羽確認できました。ハマシギの群れが池の上を飛び回りましたが水深が深かったからなのか残念ながら降りることなく飛び去っていきました。

 珍しかったのはツバメ・イワツバメ・ショウドウツバメの3種が多数上空を飛翔していたことでした。いずれにしても皆さんじっくり見ることができたので満足できる探鳥会だったと思います。


慈眼寺公園(鹿児島市)  2024年11月3日(日) 出現種:15種

 幾分気温が下がってきたもののまだまだ夏日が続く日々。毎年「秋がどんどん短くなるなー」と思うのだが、今年は特にその傾向が顕著。
 歩き始めると、やはり11月だけあってシロハラの声、姿がしばしば確認された。
 今年の9月に12年振りに改訂された日本鳥類目録第8版で「サンショウクイ」から独立して別種となった「リュウキュウサンショウクイ」が時折現われる。
 花畑周辺ではいつもは慈眼寺では少ないスズメが11羽いて少し驚く。今日割と良く出てきたのはヤマガラで、時折かなり近くまで来てくれて、我々の目を楽しませてくれた。やはりヤマガラ君はここ慈眼寺のSTAR BIRDですな。
 今日はまだ冬鳥の到来初期という事もありジョウビタキも出現しませんでした。これから寒くなってどんな鳥がやってくるか注目していたいと思います。


クレインパークいずみ(出水市)  2024年10月27日(日) 出現種:34種

 予報に反して天気は晴れて、日差しは強く暑くなるも木陰に入ると涼しく感じる、探鳥会日和になりました。
 クレインパークの敷地西側のオリーブ畑との境の農道を、所崎リーダーの案内で進んでいくと、稲穂が黄金色にたわわに実った田んぼに出ました。敷地内の立木ではコゲラと南へ旅を続けているエゾビタキ2羽をリーダーの解説入りでじっくり観察し又、すこし遠くではありましたが穂先に止まっている同じく南下中のノビタキにも満足です。
 その前にはジョウビタキの初音も聞こえて、分類では少し違うものの、会の前半でヒタキの名前がつく3種を確認して秋の到来を実感した次第です。

写真:出水市HPより

 米ノ津川河畔からは、可動堰のすぐ下流右岸の川の中に、落ち鮎の漁と思われるカワウやサギ類への脅し用と推察された、赤や銀色のテープを一杯付けた棒が立てられ、ヒラヒラと風になびいている様子が、否が応でも目に入り鳥が少なく感じました。
 鳥合わせの後、今回初めて地元の「エコツアーガイドIZUMI」の大内山代表(今回入会)ら5名が、参加されましたが、多くの知見を得ることができて良かったと感想を述べられました。
 また、先日よりツル渡来のニュースを聞いて来鹿されていた、大阪府豊中市の生田さんご夫婦も情報を得て探鳥会に参加され、大阪とは違う探鳥会に参加できて良い思い出が残りましたと話され、併せて「2025野鳥カレンダー」を、買い求めて頂いたことに厚くお礼申し上げます。


金峰山探鳥会<サシバ>(南さつま市)  2024年10月13日(日)
登山道が災害被害により通行止のため中止としました。


大隅広域公園(鹿屋市)  2024年10月6日(日) 出現種:19種

 今年は9月末から10月初旬にかけて、朝の最低気温が平均22℃と暑さが続いており、そのせいかサシバの渡りも低調で10月1日時点の累計は3,600羽ほどにとどまっていました。
 加えて10月2日から4日まで雨のため足止めされていたサシバが、天気が回復した5日には約3,000羽通過していったので、この探鳥会にはおおいに期待して臨みました。
 当日、早朝周囲の山々を覆っていた層雲も消えて、ほぼ快晴に。しかし、その後の渡りは三々五々、鷹柱を見ることもできず、少しものたりない羽数になってしまいました。

 反面、空ばかり見ていることもなく、時間的にもゆとりができたので、参加者の皆さんには県立博物館からお借りした剥製をじっくり観察してもらえたようです。
 そして、探鳥会に初めて参加された方々数名に呼びかけて、定点からはなれて公園を周遊するオプショナルツアーにも参加いただくことができました。
 今年も、大隅広域公園に共催いただき、開門を早めていただきました。また、受付では、サシバの資料や写真入りの栞を配布いただき、参加者にはよい記念となったと思います。ご配慮に感謝申し上げます。


石橋記念公園(鹿児島市)  2024年10月6日(日) 出現種:19種

 朝夕が少し涼しさを感じる季節になりました。ただ日中の日差しはまだ強く、観察をスタートしてからも日陰で涼を求めながらの探鳥会になりました。
 スタートすぐの西田橋から見下ろす川面にキセキレイが2羽飛んできて、その後ハクセキレイも2羽飛んできて一緒にいるので、個体の違いを説明するより「見ればわかりますね!」の状態で初心者の方々も楽しめた様子です。またキセキレイが平地で見れるようになったことも季節の変化が感じられる時間でした。
 今回特に観察して感じたことは、この時期に観察記録の少ないメジロが20羽以上も海に近い平地にやって来ていたことです、9月の慈眼寺公園や脇本海岸のイベントでも6~7羽の記録しましたから、うまくは説明できませんけど、なんらかの理由があるのか?と思います、私の方からはっきりとは説明できませんでした。
 今年の冬は「メジロが少ない!」との声が多く聞かれましたが、この秋頃から多く見られたことは気候や環境の変化が影響しているではと考えさせられる探鳥会でした。


脇本海岸(阿久根市)  2024年9月29日(日) 出現種:22種

 昨年10/22、地元の「NPO法人 脇本海岸ウミガメ・シロチドリ会」と共同で初めての探鳥会を開催したのは、先日の様に感じますが、今年は日程の都合で1ヶ月早めて、9月29日に開催しました。
 秋風を少し感じながらも今年の暑さは、この日も続いており水分補給をして体調に気を配りながらの探鳥会となりました。
 会の大川内理事長からは、この猛暑で砂の中の温度が高いことが影響してアカウミガメの孵化率も悪く、シロチドリに付いては、今シーズンの繁殖は残念ながら確認されなかったと話され、絶滅危惧種であることを実感した次第です。

 この日も3羽しか出現せず、それを補うようにミユビシギが15羽確認されこの日の主役であった様に思います。小さな愛宕川の右岸を若宮神社まで歩いていると、左岸グランド下の川の砂地に1羽のミユビシギを発見。ガードレールがうまく参加者を隠してくれて、本種に近づくことができてじっくり観察できて更に、順路折り返し地点の神社の堤防からも7,8羽の群れが堤防下まで来てくれ、名前の由来である3本の指がしっかり確認できて、本種への理解が深まりました。
また、会の前半に海岸から戻りグランド内を進んでいると、川の堤防側に植えられた桜の木に花が咲いておりその中を、エゾビタキ等が飛び交っているのを確認、渡りの途中に縄張り内に入ってしまったのか、ホオジロが盛んに追っかけ回している姿が微笑ましく感じました。
最後の鳥合わせは、起点である脇本公民館で開催中の「かごしまの野鳥写真展」会場で行い、空調が効いた会場で閲覧してもらいました。
 第2回目の本探鳥会の印象は、「海良し、鳥良し、人良し」の三方良しであったことを、想いました。


金峰山探鳥会<アカハラダカ>(南さつま市)  2024年9月15日(日)
登山道が災害被害により通行止のため中止としました。


慈眼寺公園(鹿児島市) 2024年9月1日(日) 出現種:11種

 9月になったとはいえ相変わらずの暑さ。この時期はむしろ曇りの方が嬉しいくらいだが、残念ながら(?)晴れてしまいました。今日は日陰を選んで歩きましょう、という事でスタート。
 割とすぐエナガの群れが登場。数もそこそこいて低い木の枝であっち行ったりこっち行ったりと、我々の目を楽しませてくれました。
 その後道路を渡った反対側の林の中でコゲラとヤマガラを観察。特にヤマガラは近くまで来てくれて、人をあまり警戒していない感じでした。さらに林内の階段を登り切った後の広場で、至近距離の枝に若い♂のイソヒヨドリが止まる。しばらく参加メンバーの周囲を巡回して愛嬌を振りまく。こういう鳥がいてくれると、探鳥会の主催者側としては大変助かります。

 谷山神社を経て下り坂。やってくる車を注意しながら道路を横断。スタート地点へ向けて登っていくと、何やら長いものが…。なんとマムシの死骸でした。私も10年間慈眼寺に通っていて初めて見ました。バードウオッチングはどうしても上を見て歩く事になりますが、時々は足元も見ないといけないですね。
 本日の記録は11種類。この時期としてはこんなもんでしょう。シジュウカラが一度も出なかったのは少々意外でしたが、来月以降はその姿を現わしてくれるものと思います。