2021年9月、南さつま市金峰山と奄美市名瀬の朝戸峠の2ヶ所でアカハラダカの渡りの調査を実施しました。
 朝戸峠は、奄美市名瀬中心部から南へ続く旧国道58号(現在は朝戸トンネルが国道58号)の最初の峠です。以前と比べて交通量も少なくなり、鳥の観察には良い条件にもなっているようで、今回の観察場所は朝戸峠のNTT電波塔の崖でカウントしました。奄美のアカハラダカの観察場所としては皆さんに知れ渡ったところです、みなさんの協力もあり4週間弱の観察を続けました。
 アカハラダカの渡りは、毎年台風や秋の長雨などで予測が難しいですが、今年は台風後に一気に渡ったように思えます。

アカハラダカの調査

 今回の調査結果からアカハラダカが鹿児島県薩摩半島から奄美大島までを、約1日で移動していることがわかってきました。
 鹿児島県本土と奄美大島は約380kmの距離にありますが、途中には屋久島・十島村など島が点在していますので、そちらの情報も入手できると新たな調査分析もできるのではと考えられます。

観察数を比較してみる

  調査累計 金峰山(12,126)
       朝戸峠( 8,324)
金峰山朝戸峠
   
9月8日(水)0
9月9日(木)0
9月10日(金)20039
9月11日(土)300
9月12日(日)0
9月13日(月)
9月14日(火)0
9月15日(水)2
9月16日(木)2000
9月17日(金)46
9月18日(土)1,291154
9月19日(日)6,0951,077
9月20日(月)1,9005,840
金峰山朝戸峠
   
9月21日(火)765
9月22日(水)16
9月23日(木)20123
9月24日(金)72278
9月25日(土)237106
9月26日(日)740
9月27日(月)43
9月28日(火)2
9月29日(水)9
9月30日(木)0
10月1日(金)25
10月2日(土)488
10月3日(日)7

 台風14号が13日頃から上海近くの東シナ海上で停滞していました。
 16日から移動を始めるまでの数日間は、天候も悪く調査のできない日が続きました。