2025年
1月〜4月

吉野公園(鹿児島市) 2025年4月13日(日) 出現種:14種

 前日夕刻より降り続いた雨も明け方には止み、開催は可能になりましたが通り過ぎる低気圧の影響で強風と寒さの中でイベントは始まり、皆さん「寒い!」「寒い!」と口にしながらも観察熱は強かったようです。
 強い風のこともあり鳥の出現も期待できないと予想しながらも、なんとか14種が確認でき冬鳥のシロハラやビンズイが参加者を楽しませてくれました。まずまずの観察はできたようです。
 吉野公園はすり鉢状の公園になりますので、高い場所では強風のため鳥たちも殆ど見れませんでしたが、池のある低い場所にはシジュウカラが飛び回り、ヒヨドリも木々の枝で囀り肉眼でしっかり確認できました。また吉野公園では近年記録のなかったキセキレイも現れ、楽しませてくれました。

 最後の「とりあわせ」は風が強かったこともあり、管理事務所内のスペースをお借りして出現種確認と鳥の話がじっくりとできました。
 同施設内には吉野公園で撮影された野鳥の写真も展示され、参加者と一緒に出現した鳥の特徴などが確認できフィールド観察とは別の楽しみもありました、まずまずの探鳥会になったのではないかと思います。

石橋記念公園(鹿児島市) 2025年4月6日(日) 出現種:21種

 今年は天候に恵まれ、桜も咲き始めたさわやかな気候の中の探鳥会となりました。新年度最初の探鳥会で良いスタートが切れて、楽しい一年になりそうです。
 冬鳥のシロハラ、ビンズイ、ヒドリガモもまだ残っており、夏鳥のツバメも多く空を飛び交っていましたので、冬鳥と夏鳥の違いについて、少しお話もさせていただきました。
 カワラヒワやイソシギがじっとしてゆっくり姿を見せてくれ、スコープを覗きながら皆さん楽しそうに観察しておられました。
 鳥合わせでは3月に見た喜界島でのシギチドリの渡りについてお話しさせていただき、鹿児島の自然の豊かさを少しはお伝え出来たように思います。

万之瀬川河口域(南さつま市) 2025年3月16日(日)

〜〜〜万之瀬川河口域は強風のため参加者の安全が確保できないため中止いたしました。〜〜〜

平川動物公園(鹿児島市) 2025年3月9日(日) 出現種:19種

 前日の大雨と打って変わり、雲ひとつない晴天の探鳥会でした。当日動物公園をご案内いただいたのは江川さん。 探鳥会の案内は初めてでしたが、前職がなぎさミュージアムで、鳥にもお詳しく野鳥のみならず動物のお話しにいつもながら盛り上がりました。 鳥の出現数は少なめでしたが、ジョウビタキが近くの枝周辺に長くとどまり、カメラや双眼鏡の被写体になったり、シジュウカラ、ゴイサギも同様で、参加者を楽しませてくれました。上空ではカラスに追われるノスリの姿も観察され、多くの参加者が見入りました。  鳥合わせの後、ツルの飼育も担当されている江川さんにツルに関するお話しをしてもらいました。当日は動物公園は混んでおり、少し時間が押しましたが、動物公園を楽しめた探鳥会でした。

慈眼寺公園(鹿児島市) 2025年3月2日(日) 出現種:20種

 2月20日頃まで真冬の気温が続いてましたが、その後は一転して春の陽気となり、当日は最高気温23℃予想の暖かい朝を迎えました。明け方まで弱い雨も降りお天気も気になりましたが、曇り空に日差しが射すまずまずの空模様の中でスタートしました。
 集合場所の見晴台の近くにはエナガやヤマガラ・ヒヨドリとこの時期ならでは鳥たちが次から次に登場し、おまけにハシブトガラスとハシボソガラスがお互いを牽制して、空中戦(縄張り争い?)を見せてくれたりと春が始まっていることを感じます。
 冬鳥のシロハラが至る所で出没し地面の落ち葉をひっくり返す姿を皆さんで観察したり、アオジがアスファルトの道路脇の明るい場所で逃げずに参加者を楽しませてくれたりと、冬鳥の観察の楽しみ方を参加者に示してくれたようです。

 谷山神社を下り道路を渡った場所ではメジロと一緒にウグイスも出現、何よりも参加者をビックリさせたのは「ウグイスの初鳴き!」を全員が聞けたことで、暖かさと共に鳥たちの春がやってきたことを十分に確認できました。
 今回印象に残った(ビックリした)のは、参加者に中学生が数名いて観察力の違いを知らされたことです。鳥を見つけるのが早いだけでなく識別も早く、藪の中で移動する場面でもしっかり見極め、目と耳と脳の回転の速さは若さには敵わないと知らされた1日になりました。今後の活躍に期待も膨らみます。

和田井堰公演(鹿屋市) 2025年2月16日(日)

〜〜〜〜〜〜和田井堰公演は降雨のため中止いたしました。〜〜〜〜〜〜

川内川中流(さつま町) 2025年2月9日(日) 出現種:38種

 今季一番の寒気が、南国にも居座った影響で開催が危ぶまれましたが、当日は一転して陽光が降り注ぐ絶好の日和となり、道路凍結の危険性を承知で参加されたみな様、お疲れさまでした。
 この日の主役は、やはりカワセミとヤマセミでしょうか、鳥達も私達と同様に陽光を待ちわびてか、カワセミが岩の上で日光浴を長時間楽しむ姿と、水に飛び込んでハンティングする様子をじっくり観察することができて、その姿の美しさに見惚れて初参加の地元の姉妹も感激されていました。
 会の前半で時間を費やしたこともあり、急遽順路を変更し、とどろ大橋を渡って川の右岸に建つ歌人「与謝野夫妻の歌碑」までUターン移動。
「轟きの 瀬は川の火ぞ 少年は つぶてとなりて 炎に遊ぶ」は、晶子の短歌ですが二人がここを訪れた昭和4(1929)年と同じく川の瀬は、炎の如く激しく音を立てて流れており、その時の二人を偲んで二つの短歌の内容に想いを馳せましたが、参加者の中には一句詠まれた方もおられたかも知れません。
 キジ・ハイタカ・イカルの3種の初認を含めて、昨年の35種を上回る計38種を確認して、2018,19年の40種に迫る多さとなり、寒い中にも春を感じさせる探鳥会でありました。

石橋記念公園(鹿児島市) 2025年2月2日(日) 出現種:25種

 もうじき日本列島に猛烈な寒波がやって来るとの予報でしたが、この日は曇天にも関わらずそれほどの寒さではなかったです。
 最初の橋の上からはいつも通りのヒドリガモの群れが見れ、数もまあまあ多かったのですが、人間を見て寄って来るところを見ると餌をあげている人がいる事が伺われました。昨年はこんなではなかったような気がしますが…。
 この橋のスター、カワセミが一瞬現われたがすぐに飛び去る。鉄塔にミサゴが止まっていて飛翔する姿も見られました。
 その後広場を歩いていくと橋の下にキセキレイとシロハラがいましたが、茶色い所にいるシロハラは意外と保護色で見つけにくかった。

 さらに次の橋を渡るとまたしてもカワセミが出現。イソシギもまったりと休んでいて普段の落ち着きのない姿とは違っていました。
 海辺の方向に行くと待望のカツオドリが2羽こちらに向かって来て、桜島をバックに見事な飛翔を見せてくれました。これがこの日のハイライト。その後最終地点寸前でシジュウカラ、エナガ、ビンズイ等の小鳥が出てきて、最終的には25種類の鳥を確認する事ができました。

住吉池(姶良市) 2025年1月12日(日) 出現種:27種

 最近私がリーダーの探鳥会は雨天か否かぎりぎりが続きましたが、今回も最初はポツポツ降っていました。まあ一部の参加者の方々のお陰でなんとか最後まで実施できましたが。
 始まる前、駐車場の回りでカケスやヒヨドリが盛んにギャーギャーと鳴き喚いていました。また始まった直後ジョウビタキが様子を見に来たのか周囲を飛んでいましたので、みんなで観察することができ、幸先の良いスタートとなりました。
 住吉池のメインは何と言ってもオシドリとその他のカモですが、今回ばかりはもっとも盛り上がったのはアオバトでした。最初ハトの群れを認めたときは私自身ドバト(カワラバト)でしょうと申し上げたのですが、その後アオバトと判明(恥)。その数32羽。私は3羽以上のアオバトを見たのは初めてでした。

 しかもその後も池の上空を旋回したり、双眼鏡で確認できる距離の木にずっと止まったりとあの鮮やかなグリーンをじっくり観察できました。  さて本命のオシドリですが、例年通り池奥に42羽確認できました。また他のカモもカルガモ・マガモ・ホシハジロ・コガモ・ヒドリガモ・キンクロハジロ・ヨシガモ・オカヨシガモに加えメジロガモも確認できました。
 池の水位が下がっていたり、葦原がなくなってしまっているせいか総数は少なくなりましたが、9種ものカモが観察できたのは大変興味深い探鳥会でした。残念だったのは天気のせいか珍しく猛禽類が一羽も確認できませんでしたが、終了直前、再びジョウビタキが近くまで来てくれたのは嬉しい出来事でした。

慈眼寺公園(鹿児島市) 2025年1月5日(日) 出現種:17種

 例年通り初詣客の方々と交錯せぬよう谷山神社を回避し、ふるさと考古歴史館周囲を一回りするコースで探鳥会を行いました。スタート前からたくさんのヤマガラたちが我々の周りで飛び回り、参加者たちを出迎えてくれているかのような様子でした。駐車場にカワラヒワが3羽降り立ち、しばらく地面をついばむように動いて、楽しませてくれました。
 昨年は見ることのなかったメジロが多くの群れで飛び交い、こちらも冬の慈眼寺公園らしい姿を見せてくれました。
 遊歩道途中の水階段では、アオジ・ジョウビタキ・シロハラと言った、この時期ならではの鳥達も現れてくれ、鳥の少なかった昨年と違い、いつも通りのお正月が戻ってきたと感じ、穏やかにゆっくりと過ごすことができた探鳥会でした。